築地のグルメスポットは市場・場内の魚がし横丁と、場外市場およびその周辺の三箇所にわかれるようです。しかし、今回は二泊三日、おまけに初日は日曜日ということもあってあまり築地の魅力を堪能することができませんでした。

 他のスポットでも食事はしたのですが、たいした食体験もないのにいろいろとほらを吹くのもいかがなものかということで、今回は場内の魚がし横丁について簡単にふれておくだけにします。

 最初に入ったのは魚がし横丁その1の写真手前に写っている洋食たけだです。店に入って座ったその前に、メカジキの定食の張り紙があったので、これは懐かしいということで早速注文してみました。実は、以前沼津に住んでいたとき港湾の定食屋で、これよく食べたのです。一般のカジキと違って味がいいですね。沼津の寿司屋だとメカはマグロの中トロと同じぐらいの値段をとっていたかと思います。

メカバタ(メカジキのバター焼)

 次に入ったのは魚がし横丁その2の中央に写っている高はしです。ここでは店の前の看板の小甘鯛の一夜干しに惹かれての入店です。

 一夜干しなので開いてあるのかと思ったところこの店のはまるごとだったのには驚かされました。沼津あたりで売っているものはもちろん普通の干物と同じように開いてあります。

 甘鯛では若狭とならんで有名なのは静岡県の興津です。俗に興津鯛と言って徳川家康が食べ過ぎて死んだとか、吉田茂が好んで食したとか、皇室への献上品であるとか伝説に事欠かない魚です。ここのものは尾頭付きで開いた上中骨をはずしてあります。また、うろこは落とさず、その身を食べ終わった後に皮ごと焼なおして、その美味なるうろこを味わうのです。

魚がし横丁その1
魚がし横丁その2